人間の知る由もない国、天玉界にてっぺんも霞むほどの庁内カンキョウという高い建物が存在する。
その建物が左右に揺れるほど騒ぐ者がいた。
「たたたた大変でございマス!ががががガラク様が予知されマスた!」
「うるさいぞ!助トリ〼こと助トリ〼!平静を保てないじゃないか!保てないとモテないだろ!」
「ニックさん助トリ〼ことってそのままでございマス!せめて例えて!あと平静を保ってる場合じゃないでございマス!」
「ついに悪玉鬼が地上に現れる兆しが見えたそうでございマス!」
「え!助トリ!身体が透けてるじゃないか!」
「いやそっち?!生まれつきでございマス・・・ニックさん平静を保ってくださいマスか」
「すまん・・・あまりにも衝撃で違う事に目を向けてしまった・・・ついに悪鬼が地上に現れるのか。」
「ニック、助トリよ。」
「ハッ!!!煌皇ガラク様」
「今より3年後に現れると睨んでおる。私が昔犯した罪が体の中でそう言っておる。」
「何おっしゃいます。ガラク様は多くの難民を導きこの天界に住まわせ、悪玉鬼を退治する力を与えられました。私もその一人です。」
「もう罪は消えているどころか善玉が全身より漲っております!な助トリ」
「ハッ!マス!」
「お前たちに頼みがある。私の秘蔵っこを託すので修業を積んでくれぬか?」
「え!コイルの事ですか?嫌でございマスあんなアホのタリラリラゴフッ?!」
平静ニックが軽やかに透けとり〼へボディブローを叩き込んだ。
「ガラク様御意。お任せくださいこのニック責任を持って」
「うむ。修行の相手に私が997年前に捕獲し留置した悪玉鬼一重獣七いや今は二重獣四という名になっておる鬼を貸す。」
ガァルァァァァァl!!!!
「1000年前の遺鬼を持ち出してまでの修行でございマスか重大さがつたわりマス・・・」
「これコイルをここへ」
「ヒャッハー!ボキの事よんだ?ズビビ!」
「きったねー鼻垂れてマス」
「荷が重いな・・・」
『こやつは今は幼いゆえアホだがトンデモナイ善玉を持っているが全く扱えない。その操作を身につけさせてくれ」
「それならガラク様のほゴフッ?!」
「いや今はこやつが大事な時期。私が力を入れすぎて彼を穢・・怪我させては駄目なのだ」
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