昔むかしあるところにそれはそれは酷く残忍な盗賊がいました。
彼の名はガラク
腹が減っては手段を選ばず野の狐や熊のように破壊し奪っていきました。
時には人を殺し食べたりもしました。
その盗賊が引き入る一団は蝗(いなご)が貪るように村を滅ぼしました。
ガラクは戦うたびに身体が必要な姿に特化していく特異体質でした。
これは彼の生まれに何か秘密があるようです。
ガラクは国をも滅亡出来るほどの一団の長になっていました。
それを見かねた梵徳(ぼんとく)仙人がとある作戦に打って出ました。
見事その作戦は成功し悪名高き荒賊(こうぞく)ガラクは死んでしまったのです。
この世界にはある一冊の予言の書が存在します。その名もⅣ蜂音(ヨハネ)
旅の高僧が命かながらⅣ蜂音(ヨハネ)の一片だけ持ち帰り死に絶えたと言われる
そこにはこう書かれているそうです。
悪名高き大盗賊が死んだ1000年後、その時より酷い時代になっているだろうが 案ずるには及ばない、世の中の民が腹が減ることはなく
力に満ち溢れ、創造していく理を与え、時には人を蘇らせる者が現れる。 蝗(いなご)のような一団が現れてもまるで虫けらのように蹴散らす事が出来る、その者の 名前はガラクと・・・。
Comments