まぁ歴史上はじめて穴あきが完治して全力を出せるようになったわけや
コイルくんおめでとうさん。
うっす・・・
でや、そのレベルの純然たる善玉力を内にとどめ、力を解放できるようになった。
これはどういうことかというと、めちゃくちゃきついお酒を薄めず飲んでるのと一緒や。
本来これだけきつい酒・・・というかまぁ力やな
を持ってることも稀やし、歴史上純度の高い人もおったにはおったが、その力をそのまま使うとすぐ飲まれて動かれへんなったり暴走したりして発揮できる人はいなかった。
つまり、いくら強いお酒を造れても、その酒を飲んで楽しめるくらい自分自身がお酒に強くないとまったくもって無用の長物というわけなんやな。
かといって弱いお酒なら長い間楽しめるけど、力としては弱い。
天玉人は、善の度数・善の量・善に対する強さこの3つが求められるんやな。
なるほど・・・
天玉神の善玉度数いくつかわかるか?
さっぱり・・・
一般的な天玉人は4~6%や。麦酒みたいなもんやな
豊かな生活を送るには十分すぎる力を持つ度数やな。
じゃ天玉神は?
40%以上や芳醇な 火酒 のような純度やな
うぉおおおお10倍以上
神と名乗るくらいやからな。
ただし、その度数を使いこなせる体と力量も必要やな。
天士は大体10~25%くらいか 米酒や芋酒くらいの純度や
子供のお前に酒の純度の事を言うてもまだピンとこんやろうけどな
まぁ40%を超えるやつすらまぁそもそもおらんし、出てきても使いこなせないのがほとんどや。
あまりにも度数が強すぎて数分動けても、あとはひっくり返って使い物にならん。
神すらもや。
じゃあどうするのか
答えは簡単や、力を薄める。体が十分に力を使いこなせるまで薄めるんや。
では何で薄めるかや。
水・・・?
ほんまの酒ならそれでええ。
でもええ線いってるで
水と同じように氣で割るんや。
この森羅万象、世の中に漂う気を取り込んで薄めるんや。
そうすることで、氣をエネルギーに変えることができる。
身体に負担がないうえにエネルギーにも変わるんや。
例えば40%の善玉度数に対して氣で半分薄めて20%にする。
そうすると20%の力が使えるだけやないんや。
実質善玉度数40%の力よりも体に負担なく利用でき尚且つ薄めた分、善量も氣が増えた分増える。
スタミナ増大やから薄めるに限るわけや。
なのでもしもや、20%の度数同士で戦う事があっても、相手が薄めたうえで20%の度数であるならば、相手の方が量があるから有利というわけやな。
とすると氣をうまく取り込める能力が問われるという事やな。
上手に薄める事ができるやつが持久力があるというわけでもあるわけや。
わかるか?40%のお酒1本持ってるやつが同量の水で割ったら20%のお酒が2本できるやろ?20%のやつは、まぁ相手の能力にもよるが1本しか持ってないし、氣を取り込んでも10%2本分にしかならんからな。
わかったか?簡単やろ
なるほど・・・ただ純度が高いからと喜んではいけないという事なのか・・・
身体の強さや量、気を取り込める才能も必要なのか
そうそれを同時にや。
いうなればこれが上手な人は左右別々の細かい動きができるということやな。
左手で絵書いて右手で計算式を同時に書いていくのに似てるな。
これに氣を取り込むということになれば、左右でそれ書きながら口で水を吸い上げてまき散らすような感じか
できそうもない・・・
純度が低い人はそもそも純度が低いから、薄める必要はないわけやな。
なのでそのままの力を使う事ができる。
麦酒を1本飲んでも平気なようにな。
薄めたところで身体があったまるくらいの感覚やな
冬場遭難したら天玉人はこれである程度しのげる方法でもある。
純度の高いものは、限りなく薄くして、仮眠し、身体から生み出される力を無駄に使わず効率的に溜める事ができるんや
分かった
じゃなんでボキは純度が高いのに、薄めず力を使えてるの?
まさか・・・量が全くないとか??それともすごく強いとか?
お前の量は見せてもらったがある方や。ただそのまま使ったらお前は数分でバタンキューや
そうなの?!!
今までは穴あきやったから助かってたってこっちゃ。
一定の善圧を上げたらすべて出てしまうから、普段は漏れないように少しだけしか使わずそれが体に負担を与えず、功を奏してたってわけや。
火酒がいくら強くてもすこーしずつチビリチビリと長い時間かけて飲んでたらそんなに酔わないのと一緒やな。
子供のお前に言うてもわからんか
でもなんとなくわかったよ
そうだったんだ・・・・
え!!!!じゃ穴がふさがったまま全力で力を使ったら??
だから言うたやろ数分でバタンキューや。
なんなら善玉中毒で死ぬかもな。善中や!
うわぁぁぁぁぁぁ!!!
さっきまでアニサキスに感謝してたボキの馬鹿野郎が!!!
じゃ実質弱くなってるじゃないか!!!
さっき動けた後に凄い疲労というか今まで味わったことのない感覚はこれだったのか!
うむ。
でもまぁ数秒でダウンすると思てたから正直驚いてるで。
ガラクなりに、基礎の強化だけはさせてたんやな。
力が暴走しない訓練を、ずっとさせられたたよ。
どんな訓練や?
暴走しないギリギリの力を常に出して力を安定させる修行
ま・・毎日か?
うん毎日、ニック達と修行してた時は修行が終わってから明け方までだけど欠かさずやってたよ。
・・・そりゃ持ちこたえられるわけや。
限界まで見てみたくなったけど、ワイが抑えられるかちょっと自信がなくなってきたからもうちょっとお前に制御できる力がついてから見せてもらうわ
とりあえずは水で薄める修行や。
氣を取り込む修行からしてもらうで
はい!
じゃあの岩山の峰に移動や。
はい!!!!
そう言ってコイルは張り切って霊山の峰にダッシュしていった。
とんでもないやつや。ガラクが良く取り込まず我慢できたもんやな。
吽暁、コイルの純度は正確にはなん%やったんや?
正確ではないですがおおよそ60%以上はあるかと・・・。
!%$#*~|=++L!
通常は扱えない度数やないか・・・
大神クラスいやそれ以上か・・・
歴史上このような人物は未だ現れたことはない。
ただ使いこなせるとは思えん。オーバーパワーすぎ。
モンスター級の動力エンジンに紙で出来た装甲の戦車みたいなものだ。
でもみたか?それでもあいつ少し動いたで、普通はうごけへんやろ。
あいつロウザンの生まれ変わりちゃうか・・・
進むことすら無理だ。
そのパワーで自分自身が破壊され消え去るはずだ。
あいつの躰、紙ちがうかもよ。
兎に角岩山に行く。
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